Web標準
今、インターネットの世界は「セマンティックWebへ」という大きな流れの中にあります。
セマンティックWebというのは、簡単に言うと「Web上のデータ(情報)を機械的に処理するための技術の枠組み」で、Webの生みの親であるティム・バーナーズ=リーいう人が提唱しているものです。
例えば、東京の中野にある歯医者を探す時に、検索エンジンで「中野」と「歯医者」という検索キーワードを入力すると思いますが、この時に歯医者をしている中野さんも抽出されてしまいます。人間であれば区別できますが、機械はできない。ですが、もし「中野」というデータにそれが人名なのか地名なのかのデータが付随していたらどうでしょう。機械でも判別できるようになりますよね!?
これは1つの例ですが、こういう問題を解決するために、そのデータがどんなデータなのかを示すデータ(メタデータと言います)とセットにすることで、情報の精度を高めて効率化を図っていこうというものです。
なんだかあまり実感がわかない話ですが、実はとても身近なさまざまなところでこのコンセプトは息づいています。たとえば、ブログに標準設置されているRSSフィードなどは、典型的なものです。
「セマンティックWeb」へ向かう流れの中で、Webデザイン・構築においては「Web標準」ということが、最近、業界誌やセミナー等で盛んに謳われています。
では「Web標準」とは一体、何なのでしょうか?
Web標準とは、一言で言うと「WebコンテンツをW3Cの仕様に準拠して制作すること」となります。
W3Cというのは、Webで利用される技術の規格を定めている団体です。
http://www.w3.org/
ですから、“Web標準で作る”ということは、“正しいHTMLでページを作成すること”と言い換えても良いものです。
例えば、これまではレイアウトをtableタグでマークアップする場合がほとんどでした。
しかし、本来tableタグはレイアウトをするためのものではなく、表を表示するためのものです。W3Cの仕様では、レイアウトを組むためにtableを使うのは、本来は良くないとされています。
ではどうやってデザイン処理された見やすいレイアウトを実現するのでしょうか?
「Web標準」では、レイアウトを含むデザイン処理をCSS(スタイルシート)で行います。
これまでは、閲覧ソフトであるブラウザ側のCSSへの対応が未整備でした。
しかしここへきて、ブラウザ側も「セマンティックWeb」へ向かうインターネットの流れの中で、「Web2.0」的スクリプトへの対応だけでなく、CSSへの対応も整備してきました。
現在、ウェブサイトは、官公庁や大企業を中心に、「Web標準」での構築がトレンドとなっています。
理由は、当然にメリットが多いからです。主なメリットは次の4つです。
- メリット1・・・SEOで有利
- メリット2・・・ページが軽い
- メリット3・・・メンテナンス性が優れている
- メリット4・・・アクセシビリティが確保しやすい


